
犬種:フラットコーテッド・レトリーバー
フラットコーテッド・レトリーバーは、ウエーブがかった光沢のある被毛が、平らに生えている(フラットコート)ことが特徴の犬種です。
活発で感受性も高く、他のレトリーバー種と同様、高い学習能力を持っています。
散歩のみならず、プールや海などで遊ぶことも大好きなため、アウトドア派の飼い主とは気があうでしょう。
毛色はブラックとレバー(濃い赤褐色)のみです。
歴史
フラットコーテッド・レトリーバーは、ニューファンドランドやセッター、牧羊犬、スパニエル型の水中作業犬などから作られました。
イギリスが原産の犬種で、水陸で活躍できる優秀な回収犬として人気を集めましたが、ラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーの出現により人気を失い、一時は絶滅のおそれもありました。
その後、わずかに残った個体から、愛好家によって復興計画が進められ、頭数が回復して現在に至ります。
フラットコーテッド・レトリーバーサイズ
体重 25~36kg
体高 56~62cm
スリムな顔とスマートな体型を持つ大型犬です。
他のレトリーバー種に比べると胸幅や腰幅が狭く、やや細身体型をしています。
性格・特徴

社交性が高く、頭が良い犬種です。
もともと人と一緒に作業をすることが好きな犬種ですから、しつけはしやすい傾向にあります。
飼い主や周りの人をよく観察し、敏感に反応して愛想を振りまきます。
散歩は大好きで、特に水遊びが得意な犬種です。
遊びに熱中しすぎて事故が起きてしまうこともあるため、ライフジャケットとロングリードを着用することがおすすめです。
お散歩は、1回60分程度、1日2回行うようにしましょう。
また、大型犬ですから、広いスペースが確保できる家庭での飼育が望ましいです。
性格は陽気で明るく、遊びが大好きな犬種です。
家族には愛情深く、他の人や動物にもフレンドリーに接します。
大型犬ですが寂しがり屋ですので、室内で飼うようにしましょう。

人と犬の年齢換算
犬の年齢を人の年齢に換算するときには、以下でご紹介する計算式を用いることが一般的です。
小型犬や中型犬では、最初の2年で24歳年を取り、3年目からは1年に4歳ずつ年を取ると言われています。
そのため、24+(年齢-2)×4として計算します。
例えば、8歳の子ですと、24+(8-2)×4=48歳となります。
大型犬では小型犬や中型犬に比べると年を取るスピードが速く、最初の1年で12歳年をとり、それ以降は1年に7歳ずつ年をとるとされていますので、12+(年齢-1)×7として計算をします。
8歳の子ですと12+(8-1)×7=61歳となります。
おすわり、マテ、トイレはいつまでにしつけたらいいのか?
子犬のしつけは生後2~3か月頃から行うといいでしょう。
生後3週間~3か月くらいまでは社会化期と呼ばれ、いろいろな刺激を受け入れ、ルールを学びやすい時期と言われています。
お家に来たらなるべく早くしつけを開始することが望ましいですが、家に来てすぐに始める必要はありません。
まずはお家に慣れ、しっかり食べて十分に睡眠がとれるようになってから、少しずつスタートすれば大丈夫です。
しつけの基本はほめること。
本来、犬は吠えたり噛んだりする動物ですし、いろいろなところに排せつもします。
人の都合でルールを覚えてもらうため、叱るしつけは絶対にしないでください。
なお、「しつけが難しいな…」と感じる場合には、獣医師やドッグトレーナーに頼ることも方法の一つです。
無理なく楽しく愛犬のしつけを行いましょう!
では、以下でトイレとおすわり、マテのしつけ方の一例をご紹介いたします。
では、以下でトイレとおすわり、マテのしつけ方の一例をご紹介いたします。
トイレのしつけ
お家に慣れてきたら、まず行うべきしつけはトイレのしつけです。
トイレが覚えられないと、所かまわず排せつをしてしまい、毎日の片づけがとても大変になるからです。

犬は排せつをする前に、においをかいだり、落ち着きがなくなったり、クルクル回ったり…と「トイレをしたい!」というサインを見せてくれます。
その様子が見られたら、おやつなどでトイレに誘導し(難しい場合には抱っこで誘導)、「シーシー」「おしっこ、おしっこ」「ワンツー、ワンツー」などのコマンド(合図)を言い、排せつを待ちます。
食後や起きたタイミングなどに排せつをすることが多いため、愛犬がいつトイレをするのか?を見極め、効率的にしつけができるといいですね。
そして、トイレが成功したらほめておやつをあげましょう。何度か繰り返すうちに覚えてくれることがほとんどです。留守がちな家庭の場合には、できる限りで大丈夫。
お休みの日や帰宅後などに、集中的なトレーニングを行いましょう。
おすわりのしつけ
おすわりは、犬がおしりを地面につけて座っている体勢を指します。
飼い主さんの指示に従って座るというしつけを身につけることは、人の社会で生きるための基本となるだけでなく、危ない場面を回避し、興奮状態を落ち着かせるために必要なことです。
おすわりのしつけは意外と簡単です。
おやつなど好きなものを手に持ち、犬にアイコンタクトを送ります。
おやつを持った手を犬の頭より上にあげることで、自然と犬がおやつを見上げ腰を下ろします。
しっかりとおしりが地面についた瞬間に「おすわり」とコマンドを言い、おやつをあげるようにします。
これを何度か繰り返すことで、「おすわり」の声だけで座れるようになるでしょう。
マテのしつけ
マテは、おすわりをして、飼い主さんの許可が出るまで静止させるしつけです。
おすわり同様、飼い主さんの指示に従うということを覚えさせるだけでなく、交通事故や犬同士のけんかなど危険性のあることから回避するために、ぜひ身につけておきたいしつけの一つです。
おすわりをしている状態で、犬の前に飼い主さんの手を大きく広げ、「マテ」とコマンドを言います。
数秒間動かない状態でいられたら、ほめておやつをあげます。
おしりが浮いてしまう前を見計らい、ごほうびをあげることがポイントです。
徐々にマテの時間を延ばし、犬の前から少しずつ離れることも加え、覚えさせていくようにしましょう。

去勢や避妊手術をする場合はいつがいいのか?犬種で異なる?
去勢や避妊手術をする場合には、生後半年~1歳くらいまでに行うことが多いです。
ただ、体重が2kg前後と小さい子や大型犬・超大型犬などは、十分な体の成長を待って、もう少し遅めに手術を行うこともあります。
また、近年では避妊や去勢手術の時期に関して、犬種や体型によっては、あまり早期に行うと関節疾患や腫瘍ができやすくなるという報告もあります。
フラットコーテッド・レトリーバーの場合には、これらを考慮すると、1歳以降での手術が推奨されます。
手術の適齢期に行うことで、男の子の場合にはマーキングの癖がつきづらくなり、吠える・噛むなどの問題行動が減る傾向にあります。
女の子の場合には、上記に加えて、将来的に生殖器の病気になる確率が減るようになります。
避妊や去勢をする時期について、一般的には大型犬や超大型犬では生後1年程度、もしくは生後1年を超えてから行うことが多いです。 体の成長を待ってから手術をすることで、将来的に骨格のトラブルや腫瘍が生じづらくなるからです。 ただ、生後半年齢前後での手術は、将来的に乳腺の腫瘍の発生確率を低下させると言われており、本来であれば、その時期の手術が推奨されます。 また、大型犬であっても手術適齢期での処置が推奨されている犬種や未去勢・未避妊の方がよいとされている犬種もいます。 手術を受けるべきか?どの時期に手術をすべきか?の判断は、参考とする文献や獣医師の考え方によるところもあるため、手術時期は主治医の先生と相談の上決めるようにしてください。
ワクチン接種を行いましょう

犬のワクチンには必ず接種しなければならない義務のワクチン『狂犬病ワクチン』と、任意で行う『混合ワクチン』があります。
狂犬病は日本にはない病気ですが、世界的には発生が多く、発症すると100%亡くなる恐ろしい病気です。
犬だけでなく人にも感染します。
この病気が日本に侵入するリスクはゼロではないため、犬を飼う人の責務として、必ず接種するようにしましょう。
ワクチン接種をすると接種証明書がもらえるため、役所に提出して『犬の登録』を行います。
その後は追加接種のお知らせが来ますので、1年に1回打つようにしましょう。
混合ワクチンは、犬同士でうつりあう病気の予防ができる任意のワクチンです。
任意ではありますが、子犬のうちは抵抗力が弱く、感染症にかかると重症化しやすいため、接種することがおすすめです。
また、トリミング施設やペットホテル、ドッグランなどを利用する際には接種証明書が必要となることも多いです。
外遊びが大好きなフラットコーテッド・レトリーバーですから、ぜひ混合ワクチンの接種もご検討ください。
接種の時期や回数、ワクチン接種の順番などは動物病院によって異なります。
お家に迎えたらなるべく早めに動物病院に出向き、予防注射の相談をしましょう。
他にも、フィラリア症やノミ・マダニ予防、去勢や避妊手術などについても詳しく教えてもらうといいですね。
なお、アレルギーや持病がある場合には、ワクチンなど各種予防ができないこともあります。
狂犬病については、狂犬病予防注射の猶予書を動物病院にて発行してもらい、それを役所に届け出るようにしましょう。
混合ワクチンなどほかの予防が難しい場合には、メーカーや薬の種類を変える、身のまわりをより衛生的にすることなどで対応する場合もあります。
かかりやすい病気

腫瘍
フラットコーテッド・レトリーバーは腫瘍ができやすく、特に組織球性肉腫や肥満細胞腫、リンパ腫といった悪性腫瘍がよく生じます。
組織球性肉腫は極めて悪性度が高く、急速に全身へ播種、転移します。
発生部位が限定的であれば、外科的に切除し、抗がん剤治療を行います。
ただ、いかなる腫瘍でも再発が多く、他のレトリーバー種に比べると寿命は短めです。
股関節形成不全
股関節の先天的な形成不全が原因となり、後足を伸ばす際に痛みを生じる病気です。
大型犬が好発犬種で、フラットコーテッド・レトリーバーでもよく発生します。
鎮痛剤や消炎剤などの内科療法で経過をみていきますが、痛みが重度の場合には手術を行うこともあります。
股関節の負担を軽減するため、太らせないこと、滑らない床材を使用することなどが大切です。
皮膚病
フラットコーテッド・レトリーバーは皮膚が弱く、感染症やアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などをよく生じます。
耳がにおう、かゆがるなどの外耳炎や、足裏が赤くかゆみを生じる趾間炎(しかんえん)、皮脂が過剰に分泌されて皮膚がべたつく脂漏症にもよくなります。
シャンプーは定期的に行い、かゆみや赤みが見られたらすぐに受診するようにしましょう。
治療法はその病名に準じますが、慢性化し、治りづらいことが多いです。
フラットコーテッド・レトリーバーのプチ情報
有名なレトリーバー種と言えば、ゴールデン・レトリーバーとラブラドール・レトリバーだと思いますが、これらに次いで3番目に登録頭数が多い犬種がフラットコーテッド・レトリーバーとなっています。
もともとは人気の大型犬でしたが、ゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリバーの方がより人に従順で飼いやすかったために飼育頭数が増加し、その陰に隠れる存在となりました。
また、湖の周辺をテンション高く走り回り、水鳥を飛びだたせる役目があったため、落ち着きがないこともあります。
ただ、攻撃性は全くなく、持ち前の明るい性格もあり、根気強いトレーニングを重ねることで素晴らしいパートナードックとなってくれるでしょう。
ちなみに、レトリーバー種には6種いますが、チェサピークベイレトリバー、ノヴァスコシアダックトーリングレトリバー、カーリーコーテッドレトリバーが他の3種となっています。
パピー
パピーを迎えた方へのアドバイス

遊びが大好きで、レトリーバー種の中でも狩猟犬としての能力が高いため、アジリティーなどを通して積極的に体を動かすようにしましょう。
子犬の時から成犬になるスピードはあっという間ですので、広い環境づくりや机の上の盗み食いなどができないよう、生活環境の見直しをしましょう。
また、家族からの正しい愛情を受けることも大切ですので、日頃からたくさんのスキンシップをとるようにしましょう。
パピーとは何歳のこと?
パピー期について、何か月(何歳)までという定義はありません。
また、犬には小型犬や中型犬、大型犬などのサイズの違いがあり、これらは成長期の長さも違うため、いつまでをパピーと呼ぶかの基準は作りづらいです。
ただ、超小型犬や小型犬では生後8か月、中型犬では生後12か月、大型犬では生後18か月、超大型犬では生後24か月程度で成犬になると言われているため、これまでの期間をパピー期と呼ぶことが一般的です。
フラットコーテッド・レトリーバーは大型犬ですので、生後18か月頃までをパピー期とするようになります。
ペットショップから迎え入れる場合には、生後2~3か月ごろであることが多いため、以下では生後2~3か月以降のパピーについてご紹介しています。
パピー食事のアドバイス
生後4か月くらいまでは1日3~4回程度に分けてペットフード記載の量を与えましょう。
その後は体重や食いつきなどを見ながら、1日2~3回程度に分けてあげるといいです。
規定量をあげていても、体重がなかなか増えてこない場合もあります。
病気で増えないこともあるため、獣医師に診てもらい、量を調整して経過をみてあげましょう。
偏食や少食の子の場合には、ドッグフードの種類を変えたり、ウェットフードやトッピングなどを用いたりし、食事にメリハリをつけてあげるといいです。
手からあげる、温めてあげるなども効果的な方法です。
また、早食いをして吐いてしまう子もよく見かけます。
特にフラットコーテッド・レトリーバーは、大食いで早食いの子が多いですので、規定量を守り、1回あたりの量を減らして回数を増やす、手で器をもってコントロールするなどして対応しましょう。
頭がいいので、食べ物をどこにしまっているかも見て覚えています。
ちょっと目を離したすきに食べられないよう、十分に注意しましょう。
パピーケアのアドバイス
パピーのケアは、歯みがきやブラッシング、爪切りや耳掃除、肛門腺しぼりなどが必要となります。
歯みがきは歯ブラシでのケアが重要ですが、最初から口に歯ブラシを入れると警戒してしまい、歯みがきを嫌いになってしまうことが多いです。
まずは口周りを触ることに慣れさせ、その後歯みがきシートや指サック歯ブラシなどを使用して、口の中に物を入れることに慣らしていきましょう。
歯みがきシートの誤食はとても多いですので、指にしっかり巻いて飲み込まれないよう注意が必要です。
ブラッシングも少しずつ慣らしていくことが大切です。
柔らかいブラシを使って数分程度から始め、嫌がる前にやめるようにしましょう。
フラットコーテッド・レトリーバーの抜け毛はやや多く、美しい被毛が特徴ですので、こまめなブラッシングが必要です。
トリミングは必要ない犬種ですが、月1回程度のシャンプーは行うようにしましょう。
子犬の爪切りや耳掃除、肛門腺しぼりは嫌がってしまう子も多く、家で行うことは難しい場合がほとんどです。
トリミングやシャンプーと同時にできますので、動物病院やペットサロンで月1回程度行ってもらうといいでしょう。
パピー散歩のアドバイス
お散歩デビューは5分程度の短い時間から行いましょう。
お散歩を苦手とする子においては、震える場合や固まって動かないときもあります。
無理に散歩を続けると苦手になってしまうため、玄関先など近くで遊ぶ、抱っこで連れ出して帰りだけ歩かせるなどして、少しずつ外の世界に慣れさせるようにしましょう。
散歩時間は犬種にもよりますが、1回あたり15~30分程度が理想です。
フラットコーテッド・レトリーバーなら、パピーのうちは、1回あたり30分程度がおすすめです。
1日2回お散歩ができるといいですが、家の中でうんちやおしっこができる子の場合には、1日1回のお散歩でもいいでしょう。。
成犬の食事、ケア、散歩のアドバイス
成犬とは何歳のこと?
成犬期について、何歳から何歳までという定義はありません。
また、犬には小型犬や中型犬、大型犬などのサイズの違いがあり、これらは成長期の長さや寿命も異なるため、どの期間を成犬と呼ぶのかの基準は作りづらいです。
ただ、超小型犬や小型犬では生後8か月から11~12歳まで、中型犬では生後12か月から7~8歳まで、大型犬では生後18カ月から7~8歳まで、超大型犬では生後24か月から5~6歳までを成犬期と呼ぶことが一般的です。
フラットコーテッド・レトリーバーは大型犬ですので、生後18か月から7~8歳までを成犬期とするようになります。
成犬の食事のアドバイス
成犬になったら、1日2回に分けて食事をあげるようにしましょう。
与える食事は成犬用と表記のあるものを選び、ドッグフードに記載の量をあげるといいです。
ただ、同じ量をあげていても、太ってしまう子とそうではない子がいるため、愛犬の体型に合った量を与え、場合によってはドッグフードの種類の変更を考慮しましょう。
フラットコーテッド・レトリーバーは食いつきがよく太りやすい傾向にあります。
股関節や腰のトラブルを生じる子が多いため、食事量や種類のチェックはこまめに行いましょう。
食いつきが悪い子については手作り食もおすすめですが、栄養にかたよりが生じる可能性もあります。
しっかり勉強したのち作製できるようでしたらいいですが、食事のメインはドッグフードとして、トッピング程度に用いることがおすすめです。
また、年齢を重ねると病気になる子もいますが、その場合には療法食と言って、診療行為の一環として出される食事に変更することもあります。
療法食は獣医師の処方となりますので、主治医の先生にご確認くださいね。
成犬のケアのアドバイス
成犬のケアは、パピーから行ってきた歯みがきやブラッシングをより確実に習慣化することが大切です。
嫌がるポイントや癖などもあると思いますので、愛犬の様子次第で適宜行いましょう。
もちろん、動物病院やトリミングサロンに定期的に通い、ケアをしてもらってもいいですね。
中高齢になると、歯周病やホルモンのトラブル、腫瘍の発生率も上がります。
フラットコーテッド・レトリーバーは腫瘍の発生率が高いため、お腹の膨らみ具合や、口や目の粘膜の色のチェック(貧血の有無)をこまめに行いましょう。
日頃からスキンシップをとって愛犬の様子をチェックし、変調がある場合にはすぐに受診するようにしましょう。
また、健康診断を受けることも大切です。
『どれくらいの頻度で、何の検査を受けるべきか?』の判断は難しいですが、まずはかかりつけの動物病院がおすすめしている健康診断を受けるといいです。
フィラリア症の検査には血液採取が必要ですが、同時に全身の血液検査も可能ですし、秋ごろには健康診断キャンペーンを行っている動物病院も多いです。
成犬の散歩のアドバイス
犬種や性格によって異なりますが、成犬では十分なお散歩量が必要となります。
速足をしたり走ったり、坂道や階段など負荷のかかる運動も加え、筋力を高めるようなお散歩を心がけましょう。
フラットコーテッド・レトリーバーは1回1時間程度、1日2回の散歩が推奨されます。
またドッグランや草原などで思いっきり体を動かすことで、普段は味わえない疲労感や爽快感が得られます。
フラットコーテッド・レトリーバーは、運動が大好きで、人と一緒に何かをすることに幸福感を抱く犬種です。
ボールやフリスビーを使って、持ってこい遊びや追いかけっこなどを行い、十分に体を動かすといいですね。
水遊びも好きなため、川やプールなどへのお出かけも楽しめそうですね。
ただ、体に痛みや違和感のある子もいますので、歩様や顔つきなどはしっかりチェックし、無理なく楽しむようにしましょう
シニアの食事、ケア、散歩のアドバイス
シニアとは何歳のこと?
シニア期について、何歳からという定義はありません。
また、犬には小型犬や中型犬、大型犬などのサイズの違いがあり、これらは寿命も異なるため、いつからがシニアと呼ぶのかの基準は作りづらいです。
ただ、超小型犬や小型犬では11~12歳以降、中型犬や大型犬では7~8歳以降、超大型犬では5~6歳以上をシニア期とすることが一般的です。
フラットコーテッド・レトリーバーは大型犬ですので、7~8歳以降をシニア期とするようになります。
シニア食事のアドバイス。
シニアの食事は、体重を維持しつつ、おいしく食べることが大切です。
若いときのままのドッグフードを与えることで、太ってしまうことはよくあります。
シニア用の食事へ変更することで、体重の維持や健康の管理が可能となります。
ただ、シニアになったからといって、いきなり食事を変更しなくても大丈夫。

シニア用の食事はタンパク制限されているものも多く、筋力が低下してしまうこともあります。
元気や食欲が変わらずあり、体つきも問題ないようであれば、今までのフードの量を調整して対応してもいいでしょう。
あまり食べない場合には、ささみや胸肉、野菜などを加えて、食事のバリエーションを増やしてもいいですね。
シニアケアのアドバイス
パピーや成犬同様、ブラッシングや触れ合いによるスキンシップがとても大切です。
足腰が弱ってくることも多いため、段差をなくす、床を滑らなくするなど環境の改善も必要となります。
ソファーにはスロープをつけてあげてもいいですね。
自分で上手に食べたり、排せつができなくなったりすることもあります。
おむつや強制給餌の道具などの介護用品を用意しておいてもいいでしょう。
また、体調に問題がなくても、半年~1年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。
『ペットにかかる費用は最後の1年にかかる』とも言われています。
今まで特に病気もなく過ごしてきた子でも、お金が必要となるシーンが出てきます。
特に大型犬のフラットコーテッド・レトリーバーはかかる費用も莫大になるケースが多いです。
高齢の愛犬に適切なケアができるよう、貯蓄をしておくことも大切です。
シニア散歩のアドバイス
適度な運動は、筋力を維持するのみならず、ストレス発散にもなります。
車の音や人の声、風や光を感じるお散歩は、脳によい刺激を与えます。
高齢になるとお散歩に出かけることが億劫になる子も増えますが、無理のない範囲で連れて行ってあげるといいです。
ゆっくり歩くだけでも大丈夫です。
また、ボールやおもちゃを使った遊びも大切。
かまってもらっているということが、愛犬の自信や安心感にもつながります。

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